この記事はその場でしか味わえない雰囲気やノスタルジックな写真が好きで、普段から綺麗!可愛い!などふとした瞬間の景色や見て感動したものをついつい写真に撮りたくなる人におすすめの内容です。
あえて今デジタルではなく、フィルムカメラで撮ることが趣味としておすすめなのかも紹介していきます。
一眼レフをいじり始めたのは10代の頃
10代から一眼レフカメラ、ましてや女の子がそんなものを使い始めるのはあまりないんじゃないかなと思います。
それなのになぜ私が子供のころから一眼レフにはまったのかというと・・・小学生の頃父がカメラや写真を撮ることが好きで撮り方を教えてもらったこと、家に猫や犬がいて可愛くてカメラをおもちゃ感覚で気軽にパシャパシャ撮っては、現像してもらった写真を見るのが楽しかったことがきっかけでした。
その頃はただ撮るのが楽しかっただけなのでAF(オートフォーカス)でシャッターを切るだけだったのですが、進学先で写真の授業を選択したことをきっかけにさらにどっぷりはまっていったのです。
それまでボタンを押すだけだった写真が、MF(マニュアルフォーカス)を覚えモノクロフィルムからリバーサルフィルムまで色んなメーカー・タイプのフィルムを知って、カメラだけではなくフィルム沼にも落ちていきました。
フィルムでしか撮れない写真の世界
同じISO感度なのに映り方も色合いも全然違う!
一番わかりやすいのは富士フィルムとコダックの特徴です。何が違うのかというと、富士フィルムはかなり鮮やかな色合いで撮れ、特に空や花などの青の出方がとても綺麗。それに対してコダックは黄色が強く、レトロ感のある写真に仕上がる印象です。
モノクロフィルムも全然違います。富士フィルムのネオパンというフィルムは特にです。かなりシャープで白と黒がはっきりとした印象になるのですが、コダックのモノクロはブラウンよりの黒でかなり柔らかい印象のものもあります。現像後のネガの色も富士は紫色なのですが、コダックのブラウン寄りのフィルムはネガもやっぱりブラウンです。
また同じメーカーの中でもフィルムの種類によって映り方や色の出方が変わってきます。同じ風景をフィルムを変えて撮り比べてみるだけでも、全然違って面白いです。
フィルムごとの特徴をつかんで慣れてきたら、ここの写真はこのフィルムで、これはこのフィルムで、というように自分の中で描くイメージに合わせて変えて撮るのも楽しいと思います。
現像に出して写真ができてくるまでのわくわく感!
フィルム写真は撮影してもその場ですぐ確認できず、失敗したからすぐに削除して撮り直しのようなことはできませんし、デジタルよりお金もかかります。
そう聞くと不便だなと思うかもしれませんが、簡単に撮り直しができないということは、それだけシャッターを切ることに真剣になり大切に撮るようになりますよね。
そうなると出来上がるのを待っている間、どんな写真が撮れているか楽しみで受け取って実際に見るまですごくわくわくするんです。
いざ見てみるとなんだこれ!なんてがっかりすることもあるかもしれませんが、次はもっと良く撮れるようにこうしよう、ああしようと考え出して撮るまでが楽しみになるかもしれません。案外笑える写真が撮れていることもあるかも。
もちろんイメージ通りに撮れているのも嬉しいですが、MFで設定を変えたパターンで何枚か撮影しておくと思っていたイメージとは違うけどすごく綺麗に撮れていたり、全然違う世界観の写真になっていたり予想外のサプライズが体験できることもあります。
撮り始める前にノーファインダーで適当にシャッターを切ってみる
写真を撮ろうと思ったらまずその場で何の設定もせず(前回撮り終わったときのまま)カメラをぶら下げたまま、もしくは手に持ったままのお腹あたりにある状態でシャッターを覗かず切ってみると、現像した時に新しい視点がみえたり面白いものが映っていることがあります。
これは年配の元プロカメラマンだった方が教えてくれました。毎回ノーファインダーでそうして撮っていると、あれ?こんなの撮ったっけ?記憶にないけどなんか良い感じの写真が撮れてる。なんてこともあり面白いです。
一生懸命覗いていると、はたから見るとすごい格好になっている
1枚撮るのに真剣になっているあまり、イメージ通りファインダーにおさまるように一生懸命になっていると、地面にひざまずいていたり体が丸まって横に傾いていたりと周りから見るとかなりシュールな姿になっていることも。
ちょっと恥ずかしい時もありますが、写真が出来上がって良く撮れていると嬉しくて懲りずにやってしまいます。